①脱毛方式（種類）

クリニックやエステで行う脱毛に様々な方式があるように、家庭用脱毛器にも種類が2つ存在します。

脱毛方式の違いは、効果や使い勝手に直結するため、自分に合っている種類の脱毛器を選ぶことが大切です。

2種類の脱毛器の違いをまず最初に確認し、どちらの方式を購入したいか明確にしてから、製品を選びましょう。

「安い」「時短」「痛くない」の3拍子！フラッシュ式脱毛器

「光脱毛」とも呼ばれる方法で、光を使って熱を発し、毛根のメラニン色素にダメージを与えることで脱毛を行います。

出力が低めなので、脱毛効果を実感するまでに時間がかかるのはデメリットですが、その分痛みが少なく、デリケートな部位を行う時も安心です。

また、照射面積が広いので1回の施術時間が短く、全身脱毛もすぐに終えられるのは魅力と言えます。

家庭用脱毛器の中でも手の届きやすい価格帯が多いので、初めてで脱毛器選びに不安のある方、費用負担を少なくしたい方にも向いているでしょう。

「パワー」「脱毛効果」を重視する方に！レーザー式脱毛器

医療用として使われているレーザー脱毛ですが、出力を控えめにすることで、家庭用でも安全に使うことができます。

毛を育成する毛乳頭にレーザーの波長を当てて脱毛効果を得ていくため、フラッシュ式に比べると脱毛効果を早く感じやすい方法です。

ただし、家庭用脱毛器としては出力がやや高く、施術中に痛みを感じやすいので、毛が太い部位やお肌の弱い方は苦痛に感じるかもしれません。

レーザー脱毛は広範囲に照射することができず、面積が狭いので細かな場所に充てやすいというのはメリットですが、広範囲の施術は時間がかかってしまいます。

②出力レベル

光やレーザーを発する脱毛器は、どのくらいの強さ（レベル）で照射するかによって効果や痛みが変わります。

また、施術する部位や毛の性質（太さ、濃さなど）によっても変化するうえ、自分の体調・コンディションによっても感じ方が異なるのです。

そのため、常に一定の出力をする脱毛器よりは、使用するたびに出力レベルを調整できるタイプの方が、便利かつ効果的に脱毛が行えます。

もちろん、一定出力よりは調整できる機種の方が価格が高くなりやすいですが、家庭用脱毛器は定期的に使うものだからこそ、出力レベルは重視するのがおすすめです。

③照射面積・回数

光やレーザーを当てる事のできる面積（照射面積）が広いと、その分だけ施術が早く終わるので、脱毛に時間がかかりません。

照射面積が狭い場合、何度も当てなければならないため、手間がかかるうえに照射のムラが生じやすくなってしまいます。

ただし、面積が狭い機種は、細かな部位や凹凸のある箇所にヘッドを密着させやすいので、指・手、脇、VIO、顔などの施術がスムーズに行えます。

どの部位を中心に施術したいのか、どのくらい時間をかけられるのかを先に考えておくと、照射面積を比較しやすくなるでしょう。

④使用できない部位

家庭用脱毛器は、脱毛できる部位が製品によって異なるため、必ず購入する前には確認するのがおすすめです。

基本的に、首から下の範囲（足や腕、脇、お腹、背中）は、照射できる機種がほとんどです。

皮膚の色素沈着が起こりやすい「VIOライン」や、皮膚が薄い「顔」、心臓が近い「胸」などは使えない製品もあるので注意しましょう。

⑤カートリッジの有無・金額

家庭用脱毛器の照射回数は「カートリッジ」で決まっており、交換して使えるタイプと、交換できないタイプがあります。

カートリッジ交換式の脱毛器は、照射回数が終わっても新たにカートリッジを購入することで、何度でも繰り返し使うことが可能です。

ランニングコストがかかりますが、全身脱毛のように施術箇所が多い場合や、家族などと複数人で使いたい時に適しています。

交換式の脱毛器を買う場合は、1つのカートリッジで何回照射できるのか、カートリッジの価格は高すぎないのかも確認しましょう。

一方、カートリッジ交換不要の脱毛器は消耗品がないので、ランニングコストがかかりません。

ただし、照射回数を終えてしまうと使えなくなってしまうので、新しい脱毛器に買い替える必要があります。

カートリッジ交換不要の脱毛器は、交換式に比べると本体価格が高いことも多く、使用頻度や買い替えのタイミングなどを考えながら検討しましょう。

⑥脱毛以外の効果

家庭用脱毛器は、光やレーザーで脱毛効果を得られるだけでなく、その他の機能がついてくる製品もあります。

脱毛は熱ダメージを与えるため、脱毛器の使用前後に照射部位を冷やす必要がありますが、クールダウン機能がついていれば保冷材や冷却ジェルなどの用意が不要です。

また、脱毛器の仕組みを応用し、カートリッジを変えることで美肌ケアが行えるタイプもあり、特に女性に人気を集めています。

高性能になればなるほど本体価格は高くなりますし、別途オプション購入が必要な機種もありますので、欲しい効果と価格をよく考えて選ぶと良いでしょう。

⑦安全性・保証

脱毛行為は本来エステやクリニックが行うものですから、家庭用とはいえ、安全に使えるかは非常に重要です。

大手通販で安価な脱毛器も多く売られていますが、安全性の低い製品だった場合、失明ややけど、シミ、傷などが生じる恐れがあるため、あまりおすすめできません。

安全性がきちんと確認された信頼できるメーカーの家庭用脱毛器を選び、きちんと取扱説明書を読んで使うようにしましょう。

また、脱毛器のような美容家電であれば、修理・故障に保証がついていますので、その期間や内容も確認しておくとより安心です。

剃毛してから家庭用脱毛器を使おう！

家庭用脱毛器は、毛根・毛乳頭へアプローチすることで、毛を徐々に生やしにくくして脱毛を行っていきます。

ムダ毛が長いまま行うと、毛根へパワーが届きにくくなってしまうので、カミソリや電気シェーバーで皮膚から出ているムダ毛を処理してから照射しましょう。

また、特にすねや脇などの濃いムダ毛が伸びている場合、不要な箇所にパワーが届くことで火傷などのトラブルのリスクも生じます。

必ずムダ毛をしっかり処理し、保湿クリームなどを塗布しないで、そのまま脱毛器を使うようにしてください。

保湿のアフターケアは必須！

家庭用脱毛器を使った後は、強い刺激で肌が熱を持っているため、必ず保冷材や保冷ジェルなどでクーリングを行ってください。

また、レーザーやフラッシュの刺激を受けた肌は、乾燥を招きやすいため、クーリング後には十分な保湿を心がけましょう。

このアフターケアを怠ると、次第に肌が弱くなってしまい、次回照射時に火傷などの肌トラブルを起こしやすくなります。

また、トラブルが発生するとしばらくの間は家庭用脱毛器だけでなく、ムダ毛処理全般が行えなくなってしまいますので、保冷と保湿のケアはしっかりと行ってくださいね。

取扱説明書を確認してから使用を！

脱毛器を使ったムダ毛処理は、一部医療行為と捉えられるほど効果がある反面、リスクを伴っています。

家庭用はプロ用に比べて出力を抑えているものの、正しく使わないと火傷・失明などの可能性も否定できません。

必ず取扱説明書をきちんと確認し、記載してある以外の方法では使用しないようにしてください。

特に、VIOラインや顔の脱毛は推奨していない機種も多いので、使用可否は購入する前にきちんと確認しておきましょう。