下着洗濯前に知っておきたい、下着を長持ちさせる方法
下着は非常にデリケートなため、洗濯の仕方ひとつで長持ちするか否かが変わってきます。
下着の型崩れや痛みを防ぐために、洗濯前に必ず確認しておきたいポイントをまとめました。
下着を洗濯する前に、これだけは確認を!
下着の洗濯はその日のうちがベスト
肌に直接触れる下着は、自分が思っている以上に汗や皮脂で汚れています。
汚れが長くついていればいるほど、生地の痛みが早くなり、通気性、吸湿・保湿性、柔軟性などが失われてしまいますので、下着は着用したその日のうちに洗濯をするのが一番です。
また、こまめに洗濯を行えば、下着の黄ばみや黒ずみを防ぎ、長く綺麗な状態を保つこともできます。
着用した下着はできれば当日中、遅くても翌日のうちには洗濯し、早めに汚れを落としましょう。
下着に合った洗濯方法は絵表示をチェック
下着の内側にはタグがついており、洗濯方法の絵表示が表記されています。
この表記は、その下着にとって最も適した洗濯方法ですので、下着を長持ちさせるために必ず表示タグを確認し、その方法を守って洗濯するようにしましょう。
一見同じように見える下着も、メーカーや生地の種類、縫製方法などによって適切な洗濯方法が異なりますので、面倒でも1つ1つ洗濯方法を変えることをおすすめします。
おしゃれ着用の中性洗剤を使って
下着を洗濯する時は、毛玉や毛羽立ちを防止するため、おしゃれ着洗い用の中性洗剤を使うのがおすすめです。
付着した汗や皮脂は、すぐに洗濯すればこびりついてしまう心配がないので、洗浄力が優しいおしゃれ着用洗剤でも十分に落とすことができます。
着用後すぐに洗濯できなかった時や、汚れが気になる場合は、洗剤の原液を直接汚れの部分につけてから、いつも通り洗濯をするとより一層綺麗に仕上がります。
また、皮脂などの油汚れは水温が高い方が落としやすいので、よりしっかりと汚れを除去したい時は、ぬるま湯を使った洗濯が良いでしょう。
ただし、水温が高すぎると今度は色落ちの原因になりやすいので、お風呂の残り湯などを使う場合は注意してください。
血液の汚れは冷水で予洗いを
生理で経血がショーツに付着してしまったり、皮膚の傷口から血液がついてしまった場合には、ぬるま湯ではなく30℃以下の冷たい水を使って先に予洗いを行います。
タンパク質が含まれている血液は、水温が高いと固着してしまうため、ぬるま湯で洗濯をすると落としづらくなってしまうのです。
血液がついている部分に直接洗剤をつけ、軽く揉んで馴染ませてから30分~1時間ほど浸け置きをしてすすぎ、最後にいつも通りの洗濯をしましょう。
予洗いで使用する洗剤は、血液汚れに対応しているランジェリー用の専用洗剤か、酸素系漂白剤がベストです。
どちらの洗剤も色物・柄物に使うことができるので、綺麗なデザインの下着を損なう心配がありません。
洗濯のコツを守って下着を長持ちさせよう
下着は「やさしく洗濯」が鉄則!
女性用下着、特にブラジャーやレース素材は型崩れしやすく、強い水流・パワーでの洗濯に非常に弱いのが特徴です。
おまかせコースや全自動コースといった強い洗濯の中に下着を入れている女性もいるようですが、下着の消耗が早くなるので絶対にやめましょう。
下着の消耗を抑えるために、ブラジャーもショーツも下着専用ネットに入れてから洗う習慣をつけると、より長持ちさせることが可能です。
他の洗濯物と一緒に洗う場合は、衣類の重さでワイヤーがよれてしまうこともありますので、下着用洗濯ボールなどハードタイプのネットを使用するようにすると安心ですよ。
なお、下着専用ネットや洗濯ボールは、製品によってはドラム式洗濯機に対応していない事がありますので、必ず対応種類を確認して使いましょう。
洗濯機を使用する場合の洗い方
気になる汚れがある日は、先に洗剤の原液を塗布しておき、型崩れを防ぐために下着を専用ネットに入れます。
下着を洗濯機で洗う時は、「ランジェリーコース」「手洗いコース」「おうちクリーニングコース」といった、弱水流で丁寧に洗う洗濯コースを選ぶようにしてください。
汚れを数日以上放置していなければ、弱い水流でもしっかり汚れを落とすことができます。
また、型崩れを防ぐため、脱水を行う場合は1~2分程度にして長時間かけないように注意してください。
なお、乾燥機能がついている洗濯機の場合でも、下着をタンブラー乾燥するのは絶対にやめましょう。
温度が高すぎて縮み、ヨレ、型崩れの原因になりますので、洗濯機では洗浄のみを行い、干して乾燥させてください。
手洗いする場合の洗い方
気になる汚れがある日は先に洗剤の原液を塗布しておき、ブラジャーのホックなどの金具は留めて、パッドは外しておくようにしましょう。
手洗いで下着を洗濯する場合は、1~2着ずつ行いますので、洗濯ネットに入れる必要はありません。
洗面桶や洗面台に洗剤を入れたぬるま湯を張り、下着を入れて軽く摘まんだら、洗浄液の中で振るようにして洗います。
すすぎの時も振るようにしますが、洗剤残りのないように何度かぬるま湯を変えて、十分にすすぐのがポイントです。
取り外したブラパッドやショーツは、洗浄液の中で優しく押したり揉みながら洗っても構いません。
洗濯機を使って1~2分の短時間だけ脱水をするか、タオルで水気を拭き取って脱水しましょう。
洗濯後の下着には正しい干し方があった!
洗い終えた後の下着はすべて、風通しが良く日光の当たらない場所で陰干しをして、しっかり乾燥させましょう。
ブラジャーを干す場合は、生地やカップが伸びないように、逆さにしてカップの下縁を洗濯バサミで留めます。
スリット部分のしわを伸ばし、カップの形を整えてから干すようにすると、乾燥後に綺麗な形をキープできます。
また、ショーツを干す場合は、ゴムが入ったウエストの履き口部分を洗濯バサミで留めるか、股の部分を竿に通して乾燥させましょう。
通気性の悪い場所では乾燥に時間がかかり、生乾きが起こりやすくなってしまいますので、部屋干しする時はしっかり脱水をし、扇風機やエアコンなどで風の通り道を作っておくと安心です。
乾いた下着は長時間そのままにせず、早めに取り込んで収納するようにしてください。